2009年11月27日金曜日

事業仕分け



まあスパコンの仕分けに対して批判が多いが、意義を説明できない文科省も悪い。

「1位を目指す必要があるのか。2位ではダメなのか」というレンホー大先生の言葉に「唖然」としたという自称「科学は短期的な収益性で判断できるものではないということを理解している頭の良い人」が多いようだけれど、一体誰がこのレンホー大先生の質問に的確に答えたか。

否、答えていない。

民主党はわざわざ「国民の生活が第一」と自らのスタンスを明らかにしてくれているのだから、誰にでもわかるような(=論理的な)説明をしないといけない。

仮にも1,000億かけてやる意義を主張するなら、信念と筋の通った説明が必要なはず。

「科学は1位以外意味がない」とかそんなんじゃ分からん。

日本の科学技術の在り方をどのように考えているのか、という上位のビジョンから逆算してスパコン1位の必要性を説くべき。

「1位になれば色んなメリットが後から付いてくる」とかそういう説明にはそれこそ唖然とするので、少なくとも俺(=文系バカ)が納得できるような説明じゃないとダメなんじゃないかと思う。



官僚は仕分け人の質問に回答しこれを説得する必要がある。

一方で、仕分け人は結果について官僚を説得する必要はない。

仕分け人のささくれ立った質問にも丁寧にキチンと回答する官僚は多いが、最後は「良く分からない」的なコメント一言でバッサリ。

何の専門知識もない素人がご僅かな自らの経験・知識に基づき、結果について何ら責任を負うことなく仕分けをするという、恐るべき場が事業仕分け。



ただ、査定をオープンにすることには意義があると思う。

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