
梅雨ごろからかな。ツイッターをやっているが、これが心地いい。
ツイッターは基本的に「題目」に縛られる事がないのが良い。
この「題目」とは、2ちゃんねるで言えば「スレタイ」、SNSで言えば「コミュニティ」、ブログで言えば「タイトル」、チャットで言えば「チャットルーム」もしくは「チャットの相手」のことだ。
基本的にはツイッターには目的がないんだね。
もちろんツイッターやってる個人にとっては、情報収集やSNSのコミュニティ的な使い方等、それぞれの目的があるかもしれない。
でもツイッター自体は俺らユーザーに目的の枠組みを提供してこない。
まずはみんなが思い思いに「つぶやく」ことによって玉石混交のリソースを作り出し、作り出した大量のリソースの中から「フォロー」や「ハッシュタグ」でユーザー一人ひとりが自分に有用な情報を拾い出す。
つまり、従来のウェブサービスがトップダウン的であったのに対し、ツイッターはボトムアップ的だと言える。
これはきっとウェブの新しいアプローチ。
「玉」も「石」も平等に存在することのできるこのアプローチは、従来はとても目的至上的で殺伐としているか、そうでなければ内輪ノリで気持ちの悪い世界だったネット上に、実社会に近い「暖かさ」を持ち込むことに成功しているのではないかと思う。
俺にとってはこの暖かさが健康的で気持ちいい。
(ツイッターってmixiの「ボイス」と一緒でしょ?と聞かれる事が多いが、「ボイス」は始めにマイミクとして絞り込まれている点でツイッターとは本質的に異なる。この違いは使ってみないと実感が湧かないかもしれない。)
このアプローチはいかにもアメリカの規制制度に似てるな、と思う。
アメリカの産業に対する規制は「事後規制」の考え方に基づいている。
「事後規制」というのは、前もって「あれはダメこれはダメ」って言っちゃうと誰も面白い事やらなくなっちゃうから、何か問題が起きた時点で規制するかどうか決めようぜ、という考え方。
だから、日本だと「プライバシー侵害じゃね?」ってなる「ストリート・ビュー」や、「セキュリティ不安じゃね?」ってなる「クラウドコンピューティング」みたいなおもしろいサービスや考え方が出てくる。
まずは方向性決めずにリソースの量を大量に用意して、そこから要件によって絞り込んでいくっていうのはひとつのコミュニケーションのあり方だと思う。
要は頭柔らかくしようぜってことかもしれない。
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